学校の教室や工場、街路灯など身の回りに多く用いられている蛍光灯。近年はLEDが主流になりつつありますがまだまだ現役で活躍しています。では、この蛍光灯とはどのような構造をしており、どんな原理で光っているのでしょうか。詳しく説明していきます。
蛍光灯の構造
はじめに、蛍光灯の構造について説明していきます。使用されている材料は、ガラス管、電極、蛍光物質、口金となります。ここで、ガラス管内は真空状態にした後、少量の水銀などを封入して蛍光灯がつくられます。また、電極には電子放射物質が塗布してあります。
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発光の原理
それぞれ使用されている材料の働きについて順を追って説明していきます。
![](https://i0.wp.com/chem-notice.com/wp-content/uploads/2023/07/蛍光灯のしくみ2.jpg?resize=802%2C355&ssl=1)
① 口金から電流が送り込まれ電極に流れると、電子放射物質から電子が放出されます。放出された電子は反対側の電極(陽極)へ移動し、放電が開始します。
② 放出された電子がガラス管内の水銀原子と衝突し、水銀電子は励起され、安定な状態になるために光エネルギー(紫外線)を放出します。
③ 水銀電子から放出された紫外線が蛍光物質を励起させ、蛍光させます。蛍光の原理については、蛍光とは?蛍光とその原理についてで説明していますのでぜひご覧ください。
以上の順を追って、蛍光灯は光っているのです。
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