周期表について

化学

 原子は、陽子、中性子、電子で構成された最小単位の粒子です。原子については、原子の構造電子殻と電子配置について陽イオンと陰イオンというところで説明していますのでぜひご覧ください。ここで、原子には陽子の数によって化学的性質が異なるため、それぞれに名前が付けられています。その元素を原子番号順に並べ、性質のよく似たもの同士を見やすく整理した表を元素の周期表といいます。ここでは、元素の周期表についての説明とその見方について説明していきます。

 原子と元素の違い:原子は物質を構成する小さな粒子のことであり、元素とは原子の種類のことを指します。

元素の周期表

 上の図に元素の周期表を載せました。周期表の縦の列を周期といい、第1周期から第7周期まであります。また、周期表の横の列を族といい、1族から18族まであります。同じ族に属する元素を同族元素といい、価電子数が等しいことから化学的性質が似ているという特徴をもっています。また、その中でもアルカリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲンや希ガスなど細かく分かれているので以下で説明していきます。

元素の分類

典型元素と遷移元素

 典型元素とは、周期表の1、2族および12~18族までの元素のことを指します。この典型元素は左から右にいくにつれて価電子が一つずつ増える特徴を有します。また、価電子の数は族の下一桁となっています。

 遷移元素とは、周期表の3~11族までの元素のことを指します。この遷移元素は族に対する周期性はほとんどなく、隣り合った元素で似た性質をもちます。元素の化学的性質が似ているのが特徴です。

アルカリ金属

 アルカリ金属は、周期表の水素を除いた1族のことを指します。このアルカリ金属は価電子数が1のため、一価の陽イオンになりやすい特徴を有しています。

アルカリ土類金属

 アルカリ土類金属は、周期表の2族のことを指します。このアルカリ土類金属は価電子数が2のため、2価の陽イオンになりやすい特徴を有しています。

ハロゲン

 ハロゲンは、周期表の17族のことを指します。このハロゲンは、あと1電子で閉殻構造となるため、一価の陰イオンになりやすい特徴を有しています。

希ガス

 希ガスは、周期表の18族のことを指します。この希ガスは閉殻構造を有しているため、電子配置が安定であり、化合物やイオンに非常になりにくく反応性に乏しい、すなわち単体で存在する安定した元素となっています。

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