生物の遺伝情報の発現について、複製や転写、翻訳といったことを勉強しますが、それを体系的に理解できているでしょうか。高校生物においてそれぞれの単語を暗記しているだけでは、理解したことになりません。ここでは遺伝子の発現の流れを説明していきます。
セントラルドグマとは?
結論から先に言うと、セントラルドグマとはDNAの複製からタンパク質合成までの流れのことであり、言い換えると遺伝子情報の流れを示しています。
ここで遺伝子情報の流れとして、高校生物で散々勉強させられる複製、転写、翻訳が出てきます。では、複製、転写、翻訳とは何なのでしょうか。
・複製
複製は、DNAを増やす過程です。
・転写
転写では、DNAにある遺伝子情報をRNAに渡します。そのためRNAがタンパク質発現に必要な情報源となります。そしてRNAが次の翻訳で利用されます。
・翻訳
翻訳では、転写されたRNAの情報をもとにタンパク質の構成要素であるアミノ酸の順番を決めていきます。アミノ酸の順番によってたくさんの種類のタンパク質が合成されるのです。
以上がセントラルドグマについてになります。まとめると以下のようになります。
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